【シニアのスマホ機種変更】将来家族管理を見据えてサポートしたこと

40代からの整理・片付け
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実家の親が数年ぶりにスマホの機種変更をしました。

しかし、ショップではなくY電機で購入したためデータの移動が分からないというので、数日かけてサポートに行きました。

今回は、シニアならではのスマホ機種変更の苦労や、今後家族が管理することを見据えてやったことについてご紹介します。

  • 新しいことを覚えてもらおうとしない。
  • 余計な通知やメルマガを配信停止。
  • アカウント情報、契約内容の共有。
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今回の状況

両親は前期高齢者。

あちこちの病院にかかっているものの、まあまあ元気で生活全般は自立しています。

ただ、昨今のネットありきのサービスを使うのは難しくなっており、テレビをWi-Fiにつなぐなどのセットアップは筆者がやっていました。

父は几帳面でちゃんと記録やファイリングをしていますが、スマホを使いこなすことはちょっと難しいです。

母は昔から機械音痴なので、ほかの家族がサポートしていました。

両親はずっとドコモを使っていて、単なる機種変更なので大きな問題はないと思いきや…一筋縄ではないかないことばかりでした。

ちなみに、筆者は以前ドコモユーザーでしたが、5年以上前にキャリア変更しており最近のドコモのサービスはよく分かりません。

つまずくたびに1つずつ検索しながらの作業となりましたが、このこと自体がシニアには難しいと実感しました。

ショップの手数料がえぐい

今回、新しいスマホを購入したY電機ではデータ移行はやっていないので、両親はショップの来店予約をしていました。

しかし、予約まで間が空いてしまうので、筆者にちょっと見て欲しいとのこと。

両親に会うまでに、ドコモの機種変更についてサラッと調べてみると手数料のオンパレード!

  • 店員によるデータ移行(電話帳、写真、動画、音楽):3,300円(税込)
  • アプリのデータ移行:アプリ1つにつき1,650円(税込)
    ※アプリは8つしか対応していない

2人分なので×2になります。

店員による作業と言っても、後述する「ドコモデータコピー」アプリを使う作業をアシストする感じで実際に作業するのは本人のようです。

両親がアプリをいくつ使っているのか分かりませんが、そのまま復元されないものは新スマホで新たにインストールしてログインなりすれば自分でもできるはず。

いまは有線/無線で手順に沿ってやればデータ移行自体は難しくないので、わざわざショップで人にやってもらうならお金を取りますよ(自分でやってくださいね)ということなんでしょう。

でも、機種変更手数料・端末料金のほかにこれだけ取られるのはもったいないですよね。

ドコモが提供するドコモデータコピーアプリを新旧のスマホにインストールすれば割と簡単にできるので、若い人であれば問題ないでしょう。

また、ドコモショップには「DOCOPY(ドコピー)」という端末があり、来店予約をしなくてもセルフで使うことができます。

過去のいろんなケーブルがある端末があって、ケーブルをつないで順番にやっていけば基本データ(電話帳・ドコモメール・写真・音楽)はコピーできるそうです。

ただし、ドコピーの使い方が分からなくてその場で店員を呼ぶと2,200円(税込)かかるそうです!

今回やった結論

父と母は別の機種を使っていたため、同じ移行作業はできませんでした。

結論として下記をやりました。

父はまあまあ順調

数年前のスマホだったので、Wi-Fiのパスワードを入力してつなぎWi-Fi通信で作業。

新・旧のスマホそれぞれに「ドコモデータコピー」アプリを入れて、古いスマホのQRコードを読み込んでデータ移動完了しました。

ドコモのスケジュールだけはデータがいっぱいとかで移行できず。

LINEの引継ぎ、ほかに使っていた買い物系、ニュース系のアプリを再インストール。

母は端末が古くて難航

7年ぐらい前のらくらくスマホ。

Wi-Fiにはつないだものの、「ドコモデータコピー」アプリは端末にダウンロードができません。

なので、わざわざショップに行ってドコピーにトライしましたが、合うケーブルがありません!

FOMAとかはあったのに…。

マイクロSDカードも入っていないので新たに買って物理的に移行することに。

ここでもSIMカードのパスワードが分からない、SIMカードロック解除の番号が分からないなど、ゴタゴタがありました。
(契約書に書いてありました。)

なんだかんだありましたが、二人とも無事にデータ移行ができました。

将来を見据えてやった作業・カスタマイズまとめ

今回データ移行はなんとかできたものの、最新のスマホになって新たにGoogleアカウントを作る必要があったので、余計にややこしくなったようです。

店員に勧められるまま契約してしまったオプションもあり、不要なものは解約しておかなければいけません。

そして、スマホの使い方が分からなくなった、トラブルが起きたときに家族が対応できるように整理しておく必要がありました。

シニア世代がスマホを使いこなせるかどうかは個人差がありますが、シニアあるあるエピソードと対策をまとめましたので、参考にしてみてください。

画面ロックのパスコード設定

スマホの機種変更をしたら、まずは画面ロックのパスコードを設定。

スマホ画面を開くための大事な情報なのでぜひ共有しておきたいところです。

機種変更したらそのまま画面ロックのパスコードの設定も移行してると思っていたようです。

指紋認証は使わないとのことでパスコードの設定です。

パスワード管理ノートを渡す

シニアあるあるが、登録した各種アカウントのIDとパスワードが分からないトラブル。

IDはメールアドレスであることが多いですが、パスワードはほぼ覚えていないのでこれを機に記録してもらいます。

しかし、小さいノートなのでノート自体がどこかに行ってしまったり、外出先で紛失するリスクも考えられます。

父は書類整理はきちんとしているものの、必要なときによく探さないと出てこないパターンが多いので、アカウント情報だけはまとめておきたいところです。

スマホの契約内容の確認

ドコモは、dアカウントを取得し、dメニューからパスワードやネットワーク暗証番号などを何度も入力して契約内容や、請求内容を確認する必要があります。

パスワードは分からなくなっていたので、再設定しました。

改めて契約内容を確認し「ウイルスバスタークラウド」550円(税込)一人分は当月末で解約。

端末の保証は付けたいとのことで継続。

契約プランやオプションは店員に言われるまま良さそうだから付けておいて、不要になってもそのまま解約し忘れているパターンが多いので、まず確認したほうが良いでしょう。

ドコモからのメッセージサービス全配信停止

ドコモメールは、キャリアメールのほかにドコモからお知らせが届きます。

「メッセージR」「メッセージS」などが該当します。

シニアの場合、これらのお知らせは開封しないまま溜まっていくことがほとんどで、不要なメッセージを来ないようにする発想自体があまりありません。

なので、dアカウントの設定から全部停止にしておきます。

停止にするまでの工程が長すぎて途中でやめてしまう人も多そうです。

スマホを自宅のWi-Fiにつなぐ

今回は、父の旧スマホが自宅のWi-Fiにつながっていなかったので、自宅でもモバイルデータ通信をしていたようで、毎回契約ギガ数を超えて追加料金を払っていました。

足りないって連絡が来たから追加したと。。

これでは通信料金がもったいないので、両方のスマホをWi-Fiにつなぎ、家では扇マークになっているか確認するように伝えました。

筆者宅のWi-Fiもつないでおき、自宅に来たときは自動でつながるようにしておきました。

アプリの再インストール&ログイン

旧スマホで使っていたアプリは、新しいスマホにもダウンロード&インストールしてログインまでしておきます。

ここでも「パスワードを忘れた」「IDが分からない」等必ずなにかしら出てきます。

今回からGoogleアカウントが入ったので自動で生成・入力してくれる機能がありますが、上述の「パスワード管理ノート」にも記録してもらいます。
(書くのが面倒くさそう)

LINEは引継ぎまでにデータのバックアップを取り、新スマホからQRコードを読み込む必要がありますので混乱しがちです。

これは家族がやるとスムースでしょう。

アプリのプッシュ通知を最低限にする

アプリを入れるとだいたいデフォルトでプッシュ通知がオンになっていて、さして重要でないお知らせもどんどん通知が来て、着信履歴などの重要な連絡を見落とすことがあります。

なんか知らないけど画面左上に溜まっていて消し方も分からない…。

タップして開いてみたけど、ひたすらそのまま。

これでは使い勝手も悪くなってしまうので、アプリを再インストールしたタイミングでプッシュ通知をオフにしておきます。

だいたい設定のところにあります。

なかにはプッシュ通知で優先してお知らせしたほうがいい通知もありますので、そこは使い分けてみてください。

画面の整理&カスタマイズ

今回変更した機種は、「シンプルモード」というこれまで母が使っていたらくらくスマホに近い画面が選べるようになっていて、これを選んでいました。
(父は普通の画面)

しかし、細かい設定をするのに、このアイコンでかでか画面だと筆者のほうが分かりづらいので「シンプルモード」はいったんやめて通常の画面に。

すると、アイコンが4ページぐらいにバラバラになっていてとても探しづらくなっていました。

でっかいカレンダーがどーんとあってアプリが少ししか配置できないとか。

電話なのに、通話アイコンが4ページ目にあったり、メールやアドレス帳も点在。

ドコモのアプリだけはトップ画面にたくさんありましたが、これでは使いづらいです。

そして、使いづらいのに最初の画面のまま使い続ける…。

シニアあるある。

なので、本格的に使い始める前に整理しておきました。

整理のやり方は人それぞれでOKですが、筆者の場合は、

シニアも家族も分かりやすいスマホ画面
  • 最下部に、「電話」「ドコモメール」「Gメール」「Chrome」もしくは「LINE」
  • 「電話」の近くに「ドコモ電話帳」
  • 「カメラ」は左上、隣に「フォト」
  • 「dメニュー」「dアカウント」はすぐに請求等が確認できるようにトップページに。
  • 使用頻度の低い「ドコモ」「Google」のアプリはグループにまとめる。
  • 「マップ」「プレイ」「設定」はトップ画面に。

といった具合です。

ドコモ電話帳はGoogleの「連絡先」に移行したい。

不要なアプリの削除

画面の整理をしながら、デフォルトのアプリで明らかに使わない、あってもなくても良いアプリをアンインストールしていきます。

※Google関連とドコモ関連はアンインストールできません。

希望のアプリをインストール&プッシュ通知オフ

続いて、使ってみたいアプリを聞いてダウンロード&インストールします。

「プレイ」から検索できますが、広告ばかりだし、課金の説明が分かりにくいですね。

親としては有料のアプリはなるべく使いたくないとのことなので、ニュース・天気・家計簿のアプリなどをインストールしてその場でプッシュ通知はオフにしておきました。

新しいアプリは画面の最後にインストールされてしまうので、使いやすい場所に移動しておくのも忘れずに。

不要なメールマガジンの配信停止

なにかのアカウントを作るとだいたいチェックが入ってしまうメールマガジンの配信。

見ないメールがどんどん溜まっているけど、配信停止方法が分からないことが多いので、メールひとつずつ確認しながら配信停止の手続きをします。

だいたいメールの下部に「配信停止はこちら」のリンクがあります。

データセーバーでバックグラウンド通信をオフ

アプリをいろいろ入れると、モバイルデータ通信のときにバックグラウンドでアプリが動きデータを大量に消費してしまうことがあります。

なので、「データセーバーを使用」をオンにしてなるべくWi-Fi通信で通信するようにします。

ただし、外でも使うLINEやGoogleマップ、ニュース、天気予報などのアプリは「モバイルデータの無制限利用」をオンにしておきます。

設定>ネットワークとインターネット>データセーバーON

画面の文字を最大に

今回、らくらくスマホのような大きな文字、アイコンではなくなってしまったので、文字を最大に設定しました。

Androidだと設定>ディスプレイ>表示サイズとテキストで変えられます。

着信音&音量設定のやり方を教える

だいたい直感的にできますが、これまでの画面と違っていると途端にやり方が分からなくなるので着信音・マナーモードの設定、受話音量設定の方法を教えておきます。

〇〇ペイは使わない

シニアからバーコード決済を新たに始めるのはおすすめしません…。

クレジットカードに紐づいていて本人しか分からない、使いすぎてしまう、使える店を探すのが面倒などのリスクがあるからです。

我が家に関しては、nanacoやWAONなどのカードタイプを使っていてこれ以上は〇〇ペイを増やさないようにお願いしています。

後日確認
  • 「Amazonのアカウントを持っていないのに、Amazonプライム会員年会費が引き落とされてる!」
  • 「Amazonのパスワードは知らない」

とのことなので、後日確認してプライム会員を解約したいと思います。

⇒ 後日確認すると、Amazon・楽天ともに詐欺メールでした。
迷惑メールを連絡する作業をしてすべて削除。

Amazonは買い物自体は簡単ですが、余計なサブスクに簡単に契約してしまう仕様になっているので要注意です。

欲しいものは家族が買い物代行したほうが無難かもしれません。

まとめ:機種変更は親のスマホを共有するチャンス

今回は、親のスマホ機種変更のデータ移行&今後を見据えたカスタマイズについてご紹介しました。

まとめ
  • シニア世代で新しいことを覚えるのは難しいので、そのまま使えるよう設定しておく
  • アカウント情報はできるだけ共有し、不要な契約やアプリがないか随時確認
  • メルマガやプッシュ通知の停止は家族がやっておく
  • ネットショッピングはそろそろ代行を考える。
内容は個人の感想になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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