※2021年2月4日最終更新。
わが子は小児科で処方される薬を飲むことが大の苦手です。
もう3歳なので、なんのために薬を飲むのかは理解しているのですが、少しでも苦みを感じると絶っっ対に飲んでくれません。
薬をすんなり飲む子もいますので個人差があると思いますが、服薬拒否が激しいお子さんの保護者の方は毎回苦労されていると思います。
そこで今回は、【服薬が苦手な子どもに筆者が試した方法と服薬のポイント】をご紹介いたします。
- はじめに服薬に恐怖を与えないこと。
- 苦みをやわらげ薬と感じさせないであげること。
服薬拒否 対応の道のり

最初は飲めていた薬
わが子の場合、最初から薬を飲むことが苦手なわけではありませんでした。
1歳前半は「おくすり♡」と自分から口を開けて上手に飲んでくれました。
小児科で薬が処方されてもとくに苦労もなく飲ませることができていたのですが…。
保育園に入園して病気が頻発した頃から、苦い薬(抗生物質など)が出るようになり、「苦い」と感じると飲むことを嫌がるようになりました。
服薬拒否の対応にことごとく失敗

子どもはシロップ(水薬)=苦いものと認識し飲まなくなったため、ドライシロップ(粉薬)を処方してもらい、薬剤師さんと相談しながら甘いものに混ぜたりしたのですが、舌に少しでも苦みを感じると飲みません。
処方される薬によっては(抗生物質など)、決められた期間にしっかり飲みきらないと細菌感染を防ぐことができません。

感染症で2度の入院歴があるわが子
薬を飲めずに体調が悪化していく子になんとか薬を飲んでもらおうと、親は必死でした。
まず最初にやったこととその結果です。
ヨーグルトやアイスに混ぜる
- 食後に親が見えないところで細工していることを察知し、警戒して飲まない。色が付いている薬の場合、混ぜたものの形状が変わっているとすぐに薬と気付いて飲まない。
二人がかりで押さえて口をこじあけて飲ませる
- 歯みがきの仕上げ磨きスタイルで頭と手をを固定し、スポイトなどで入れて飲ませようとしたが、食べた食事ごと盛大に嘔吐。次からは暴れて絶対口を開けないか、噴水のように吐き出すように。
失敗に終わった方法
子どもの激しい服薬拒否について薬剤師さんや友人に相談し、さまざまな方法を試しました。
しかし、我が子ほど服薬を断固拒否する子はいませんでした。
ヨーグルトに混ぜる
薬の色が白で苦みがなければ有効です。
ベビーダノン・プチダノンなどの粘度の高いヨーグルトが混ぜやすいです。
薬の色が付いていると混ぜていることがばれるため食べません。
子どもは「ヨーグルトに薬を混ぜていた」ことを覚えているので、食後に出すと警戒します。
ゼリーに混ぜる
医師の知り合いに教えてもらいました。
やさいジュレなどのストロー付きパウチ容器に入れて外側から混ぜて、デザートとして与える方法です。
カップタイプのゼリーに混ぜても粉が残っていると見た目でばれますが、やさいジュレに入れて姿を見えなくしたら…。
とりあえず飲みますが、苦みを感じたらアウト。
子どもに「やさいジュレに薬を仕込んでいる」と一度でもばれると次からは警戒して飲みません。
「おくすり飲めたね」に混ぜる
お薬が苦手なお子様に定番の「らくらく服薬ゼリーシリーズ おくすり飲めたね」も、もちろん試しました。
抗生物質などの苦みに対応したチョコレート味もあります。
入院中で服薬拒否をしていたときに病院の売店で買ったのですが、「おくすり飲めたね」自体の味や食感が苦手なようで、味を変えても一度も飲んだことなく、すべて無駄になりました。。。
アイスクリームに混ぜる
ドライシロップを大好きなアイスクリームに混ぜます。
最初は子どもに甘いものをあまり食べさせたくなくてやっていませんでしたが、背に腹はかえられないので解禁しました。
バニラアイスなどの白いアイスより、チョコレート味がオススメです。
粉薬とよく混ぜて最初に薬の部分のアイスを食べさせるのですが、苦みを感じるとこれも食べません。
アイスがドロドロに溶けるまで奮闘していました。
『にがいおくすりのめるかな』で服薬の意味を理解させる
激しい服薬拒否に悩んでいた筆者に母が『にがい おくすり のめるかな』という絵本を買ってきてくれました。
小児科医が監修した薬を飲むのが苦手な子ども向けの絵本です。
薬を無理矢理飲ませようとするのではなく、なぜ薬を飲まなければならないのかを自分で理解して、自分から飲むようにします。
薬を苦いからと飲まないとどうなるのか、嫌だけど飲むためにはどうしたらいいのか、小さい子にも分かりやすく書いてあります。
本人も気に入っている絵本ですが、頭では理解していても実際に飲むかというとそういうわけでもなく…。
しかしながら、「なんのために薬を飲むのか」を理解するためにはとても良い絵本なので、今度に活きてくることを期待します。
成功した方法

苦い薬を飲ませることにはほぼ失敗している筆者ですが、なんとか継続して飲ませることができた方法があります。
ハーゲンダッツに混ぜる
ハーゲンダッツのカップアイスに少しずつ混ぜて食べさせます。
前述のとおり、薬の色にもよりますがストロベリー味やチョコレート味が有効です。
薬の量が多くなるとざらざらと粉っぽくなり、混ぜているうちに溶けてしまうのですが、あくまでデザートとしてあげることが重要です。
幼児用ジュースに混ぜる
スーパーなどで気軽に購入できる「幼児のみもの」の「幼児 野菜&フルーツ」がオススメです。

味は薬と混ぜてもOKのものを選びますが、オレンジ色の抗生物質の場合は上記野菜ジュースだと分かりにくくなります。
この幼児のみものシリーズの良いところは、牛乳パックと同じ形状なので上から開いて薬を入れて、また何事もなかったように閉じることができるところです。
飲みきりサイズの幼児飲料はほかにもありますが、容器を切ったりしないと薬を入れられないので、なにか細工をしている感が出てしまいます。
コップに移すと見た目やにおいで敏感に察知してしまうため、「なにも細工していないただのジュース」として渡すことが重要です。
薬が苦手は現在進行中
年少クラスになったいまも、薬は基本的に拒否しています。
甘いものに混ぜてマスキングする方法は、苦みを敏感に感知するためあまり有効ではなくなりました。(おそらく感覚過敏)
事前に細工をすること自体を察知するため、本人に聞いて「今日は何で薬を飲もうか?」と確認しています。
少量の水で溶いて、横にジュースを置く、麦茶に混ぜる、飲んだ後にすぐアイスを食べるなど。
成長とともにすんなりいかなくなるのが難しいですが、大切なのは毎回なぜ薬を飲むのか納得させることだと実感しています。
これから服薬するお子さんは、初動ミスをしないで
これだけ子どもの服薬に苦労しているのは、子どもが薬を嫌がり始めたときの筆者の行動に問題がありました。

子どもの病気を治したい一心で、
無理矢理薬を飲ませて怖い思いをさせてしまった…。
つまり、子どもにとって薬を飲むことがトラウマになってしまったのです。
もともと味覚や嗅覚が敏感なせいもありますが、嫌がる子に、鬼の形相で無理矢理薬を飲ませてしまったことが一番の原因だと深く反省しています。
子どもがある程度免疫を獲得し、病気になりにくくなるまでたくさんの薬が処方されることでしょう。(個人差はありますが)
成長するまで何度も飲まなければならない薬を、初めの段階で怖いものにしてしまってはいけないといまは思います。
まとめ:どれかヒットする方法がありますように
本記事では、現在進行形で悩む【子どもの服薬拒否の解決策】をまとめました。
さまざまな方法を試しましたが、やはり一番大切なのは、
だと実感しています。
どんな方法をとってもテコでも薬を飲まない子はいるものです。
そんなときはお父さんお母さんだけで抱え込まずに、医師や薬剤師に相談したり、薬以外でも免疫力を高める方法を試してみたりしましょう。
お薬が苦手な子の一助になれば幸いです。