子どもが2歳のとき、2度の緊急入院を経験しました。
「小児科に受診して総合病院へ紹介状を書かれるとどうなるの?」
「母親は何をするの?」
初めての子育ては分からないことの連続です。
そのまま帰宅するつもりで家を出たのにわずかな荷物で帰れなくなるなんてこともあり得るのです。
本記事では、子どもの2度の入院経験から【急な子どもの入院に普段から備えるコツ】をまとめました。
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初めての入院は母子ともに衰弱した状態

紹介状を書かれても、その日に帰れると思っていた
当時、高熱、下痢、嘔吐の症状が2日以上続いた子どもは、自力で水分を摂取することが難しい状態になっていました。
当時アクアライトなどの経口補水液を嫌がっていたため、お茶や水などを少量口にする程度。
日曜日に駆け込んだ初診の小児科も含めて受診と服薬は続けていたものの、症状の改善は見られませんでした。
月曜日に朝一でかかりつけ医に受診すると、脱水でぐったりしている(=傾眠状態になっている)とのことで、初めて総合病院を紹介されました。
脱水の緊急度によっては救急車を呼ぶが、今の状態ならタクシーで行けば大丈夫とのことですぐにタクシーで総合病院に向かいました。
この時点では、「ここでは点滴ができないから総合病院に行く、点滴をしてもらえば帰れる」と思っていました。
ぐったりしたままの子ども、やっと点滴をしてもらえる
病院に着くと、小児科の待合室は混み合っていました。
この病院の初診の受付は11時までで、それ以降は救急外来扱いになります。
11時にはぎりぎり間に合いましたが、必要な手続きを終えて昼を過ぎてもまったく呼ばれる気配がありませんでした。
熱中症の時期にもよく言われますが、脱水は症状が進むと命に関わります。
高熱で眠っているだけなのか、意識を失っているのか、素人の自分には判断がつきません。
看護師さんに、「脱水で紹介されてて来ているので、すぐに点滴が必要かどうかだけでも診ていただけないか」と頼んだところ、少しして処置室へ連れて行ってくれました。
そのまま必要な処置を行い、点滴が始まったときはホッとしました・・・

これでやっと水分が摂れる!!
このときは筆者も風邪をこじらせて鼻水や咳が止まらない状態でした。
ティッシュがなくなり買いに行きたかったのですが、付き添いは外に出られない、病院の中にあるコンビニも行けない(処置室に子どもを一人にしてはいけないため)とのことで・・・
おしりふきなどで拭いていましたが、残り少なくあまり使えませんでした。
また、手持ちのおむつもなくなってしまいました。
(おむつは病院から貸してもらえましたが、看護師さんが多忙なためなかなか話しかけられず)
子どもの入院決定、母親は処置室から出れない
その後、点滴を続けながら精密検査が続き、夕方に入院が決まりました。
腕をシーネで固定され、点滴中の子どもはとにかく機嫌が悪く、ちょっとでも離れると大泣きです。

子どもは泣くしかないですよね・・・
ずっと飲まず食わずだったので、看護師さんに売店に行ってもいいか聞いたのですが、やはり病院の規則により付き添いは処置室から出られないとのこと(泣)
レントゲン室に行く途中に見つけた自販機で急いで飲み物は買えたものの、朝から何も食べてない、自分の風邪もどんどん悪化してくるで本当にしんどかったです。。。
その後看護師さんに許可をもらって母に電話すると、仕事帰りに来てくれるとのこと!!
しかしそれまでは引き続き処置室から動けません。
入院が決まったものの、病棟の準備が整っていないとのことで、夜になってもまだ処置室にいました。
ようやく病棟へ移動。入院が始まる
ようやく病棟に行けたのは19時半を過ぎた頃でした。
朝の9時に家を出たので、とても長い一日でした・・・。
18時半頃、母到着!
母が買って来てくれた食事をようやく飲食OKスペースで食べることができました。
このときは本当にありがたかったです(泣)
疲労と体調不良がピークだったので、わずかな時間でも代わりに見てくれる人が来てくれたのは助かりました
この病院は、親が付き添い入院できるのは個室のみで、当日個室は空いていなかったため、筆者は子どもが寝付くまでいて帰ることになりました。
母は帰り、夫に入院に必要なものを持ってきてもらえるようお願いしました。
持ち物は私が管理しているので、探すのに苦労したそうです。
病棟内は通話できる場所が限られているため、リアルタイムで説明することはできませんでしたが、一通り持ってきてくれました。
それから4日間入院していたのですが、自分自身も衰弱していたため、泊まりでの付き添いは困難と判断し、通いで付き添いを続けました。
この入院で得たことと、普段から備えるコツ
今回の入院における反省から、今後の対策を考え、次のことを実行しました。
- 子どもの具合が良くならない再受診は、紹介状→総合病院→入院を想定して動く。
- 脱水・酸欠は迷わず受診!!素人判断で症状を悪化させない。
- 子どもが1泊できる荷物は、普段からリュックに入れておく。(防災リュックも兼ねて)
- 当日使ったものは、帰宅後に補充しておく。
- 子ども用品を入れているクローゼットに「入院準備リスト」を貼っておく。
- 子どものかかりつけ病院の連絡先、簡単な既往歴や看病の注意をまとめて冷蔵庫に貼っておく。(家族の情報共有)
- 簡単な入院バッグを作っておく。
- 処置室からは基本的に出られない。荷物の中に母親のちょっとした食料やケアグッズ、多めの現金を入れておく。可能ならば、食料を調達してから受診する。
- 子どもの医療保険に加入した。
またしても紹介状!リュックの中身はとりあえず大丈夫
苦い経験を経て数ケ月後、今度は酸欠の症状で2回総合病院へ紹介されました。
前回の経験を踏まえ、事前に子どもの1泊分の荷物を詰めたリュックで受診!
長い待ち時間が想定されるので、自分の食料、暇つぶしのおもちゃなども入れておきました。
3回目の紹介状でまた入院になってしまったのですが、日頃から対策をしていたおかげで何とか乗り切ることができました。
母親の荷物は忘れがち!荷物に入れておこう
子どもの具合が悪いと、お母さんはどうしても自分のことは後回しになってしまいます。
とくに総合病院に紹介されるような状態のときは、子どものことが心配で心配でたまらず、自分のことどころではないと思います。
ただ、付き添うお母さんの体調管理やケアも非常に重要なことなので、普段から「もしものとき」を想定して、自分のケアグッズを入れておくとことをオススメします。
お母さんは緊急事態により気持ちが張りつめています。
周りの方のサポートを受けて、少しでも自分を休める時間を持ってくださいね。
まとめ
本記事では、子どもの緊急入院で母親の立場で困ったことやその後そなえた対策についてまとめました。
長期間の看病などで睡眠不足ななか、急な入院に必要なグッズを準備するのは大変です。
余裕があるときに少しずつ、1つずつでもやっておくといざというときに助けられます。
また、家族と子どもの情報共有をしておくことも大切です。
お母さんしか物の場所や子どもに関連する連絡先が分からないと、いざというときに困ってしまいます。
少し面倒でも、子どもの情報を見える化しておくことをおすすめします。