『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』を読んでみた

子育て
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本記事では、『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』のレビューを、印象に残った文章の引用とともにまとめました。

本作品は、サラリーマンから専業主夫(シュフと呼んでいます)に転身した主夫ブロガーの河内瞬さんが感じた家事育児の大変さを、男性ならではの視点で執筆されています。

主婦(主夫)なら誰もが日々モヤモヤと感じるあれこれを、ここまで明確に可視化・文章化してくれた本はいままでなかったのではないでしょうか。

「毎日毎日休むことなく自分ばかりが家事育児をやっていてつらい」

「子どもに振り回されて家事がままならないのに、家にいるから楽してると思われている」

「パートナーに訴えても喧嘩になるか、まったく言葉が響かない」

そんなことを感じている方にオススメの1冊です。

かなり主観的な内容になりますので、ご容赦ください・・・

漫画+文章 人気ブロガーならではの表現力

『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』は、作者の会社員時代の経験とシュフ・ブロガーとしての経験を最大限に活かした内容です。

「もし子どもが会社の部下だったら・・・」を想定した漫画はもちろん面白いのですが、漫画は導入にすぎません。

家事育児を「してもらっていた」経験と、自分が主担当者になった経験を両方持ち合わせているからこそ感じたリアルな経験とその解決策が、ただの愚痴・感情論にならずに述べられています。

ブログの書籍化なので、特に伝えたいことを強調してアンダーラインがしてあったり、文章のボリュームも多すぎず難しくないと、多忙な人にも読みやすい構成です。

作者には娘さんが二人いるのですが、下のお子さんのほうがやんちゃということで、子どもの性格によっても育児の難易度が変わることがよく分かる内容になっています。

ワンオペ主婦に響いた言葉

以下で、『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』を読んで心に響いたフレーズを引用したいと思います。

シュフにとって、普段、自分がしていることを誰かが代わりにやってくれることは本当にありがたい。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(021ページ)

そうなんですよね。

いくら家事の時短・効率化を図っていても、自分が抱えている担当業務を一つでも家族が引き受けてくれれば、全然違うんです。

ワンオペゆえに家事育児の適正な分担ができていないからこそ、これは実感します。

子どもは制御できない10kgの米だ!

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(026ページ)

これは笑えました。

うちは15kgの米ですね。

制御不能な暴れる米、外出途中に抱えて歩くことは避けられない・・・

子どもとお出かけして帰宅すると、疲労感が半端ないんですが、米を抱えてたら当たり前ですね。

育児の主担当者にとって、どんなに子どもが可愛くとも子育ては重労働だということを、世間はもっともっと認識してほしい

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(029ページ)

育児の主担当者・・・

親になったら当たり前の事実なのですが、母親もしくは父親にそのボリュームが偏っている場合、肉体的な疲れはもちろん、精神的なプレッシャーがのしかかってきます。

どんなときも自分がメインで動かなきゃけない。

育児をまともに頼める人がいないというのは、想像以上にしんどいものです。

仮に子どもの面倒を頼めたとしても、部分的であれば前後の準備やフォローをしたりと完全に任せることはできません。

文中にもありますが、シュフは休んだとしても家事が後回しになるだけで、本当の意味での休日はないのです。

常時ワンオペ、もしくは子どもがやんちゃ→子育て高難易度。どれかだけでもシュフ業はかなり大変です。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(054ページ)

これは自分に当てはまっていたので、非常に共感しました。

子どもが一人でも子育ての難易度が高いことは常々感じていて、周りに相談しても特に自分の母親世代にはうまく伝わりません。

子育てがうまくできない=自分のキャパやスキルの問題だと悩んだりもしました。

「小さいうちはこんなもんよー」

「子どもが一番かわいいのはいまだけだよ」

「一緒にお歌を歌ってあげればいいのよー」

「みんな大変な思いをしてるのよ」

「きょうだいがいればいいんじゃない?」

たしかに、どのセリフも正論です。

大変だった子育ても、振り返れば貴重な時間だったことを伝えたいのだと思いますし、実際にそこまでわが子は育てにくい子どもではなかったのかもしれません。

でも、寝ない×偏食×常に応答と遊び相手を求める×あふれる感情と向き合うのって相当大変ですよ!!

もちろん、よく寝て食べる、一人遊びができるように働きかけて努力はしています。

でも、寝ないものは寝ないし、食べないものは食べない。

いくらおもちゃを用意してもママと遊ぶほうが楽しい子もいるんです。

そうなると、お母さんは終日「子どもの世話・相手」に追われて休む暇がありません。

結果として精神がガリガリと削られて、イライラしてしまうんですよね。

家事は老若男女問わず面倒くさいから。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(064ページ)

結婚したら、出産したら、妻が夫や子供の世話をするのが当たり前といまだに思われています。
(いわゆるイクメン・家事メンは除く)

家事はやるのが当然だし「面倒だ」と言うと、ものすごい拒絶反応が返ってきます。

少しでも自分の家事のタスクが増えそうになりそうなものなら、猛反撃!!

いや、、、

自分が全力で拒絶している家事をなんで「女性だから」「妻だから」「母親だから」と強制的に選択肢もなくこちらがやらなきゃいけないんですか?

誰もがぶっちゃけ面倒くさいと思っている家事を面倒だと思っても、何も不思議なことではないですよね。

それに面倒だと感じることは、時短や最適化につながる大事なポイントでもあります。

それでも自分以外やる人がいないので、やりますけどね。

家事とは生きるために必要な仕事なのだから、家族全員で取り組むべき。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(066ページ)

わが家では難しいですが、若い世代の方はこのような考え方にシフトしていることが心強いです。

家事スキルは生きていくために誰もが必須のスキル。

生活習慣や勉強と同じように、少しずつ子どもにも身につけていってもらいたいと願っています。

一つだけでも大変な家事と子育てが組み合わさった瞬間、その無理度は飛躍的に跳ね上がる。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(075ページ)

子どもといるときの家事は大抵中断されます。

ママ、これ見て!!
これやって!
一緒に遊んで!

食べさせて
着替えさせて
トイレ行くから来て
もらしちゃった・・・

足ぶつけた!! わーん!!

痛いの痛いの飛んでいけして!!

ご飯作らないで抱っこしててよ!!

乳幼児期に「いま手が離せないからちょっと待っててね」はまだ通じません。

いかなるときも全力で自分に向き合え!! との圧がかかってきます。

もちろん、子どもを待たせたり動画を見せたりもしますが、ずっとは見せたくないし、待たせている間にギャンギャンしてくるので、手を止めて対応します。

時間内にやらなきゃいけないタスクが残っているのに、全部が中途半端で何も成し遂げていないのはかなりストレスです。

家事だけに集中してれば終わることが、子どもの相手と組み合わさると急に停滞するのです。

できるだけ子どもが寝ている時間に集中して家事をしていますが、夕食の支度中に爆泣きされると本当に精神が削られていきます・・・

疲れて帰ってきたパートナーをねぎらいたいけど、そんな余裕は残っていなく、いつもイライラしてる状態になっているのです。

母親がヒステリーなのではない。一日中子どもを相手にすると男女問わずヒステリーになるのである

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(092ページ)

ああ、男の人でもやっぱりそうなんですね!!

自分だけじゃないんですね。

子育てが始まってから、本当に怒りの沸点が低くなりました。

ちょっとしたことでイライラし、感情的になってしまう自分に嫌悪感すら覚えます。

特にイヤイヤ期真っ最中のここ1、2年は、カウンセリングを受けたり、アンガーマネジメントを学んだほうがいいのかもしれないと悩みました。
(実際に調べたり実行する余裕はないのですが。)

人間がヒステリックな状態になるには、必ず原因とそれを作り出した環境があります。

まずはそこから探り、解決策を見出していくことが必要です。

育児ほど自分の時間がなく、思い通りに進まない仕事はない。~中略~育児ほど簡単そうに見えて自分の時間がない仕事もこの世にはないのだ。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(103ページ)

これも本当に「人による」のですが・・・

子どもを誰かに預けなければ、一日の時間をほとんど子どもに費やすのは事実です。

家事育児の大変さは可視化できても、やはり分担は難しい

『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』では、外での仕事と変わらない大変な家事育児を、パートナーと協力してやっていくためにはどうしたらいいか、その解決策も述べられています。

仕事のストレスと家事育児のストレスはその種類こそ違えど同じくらいに大変だし、どちらが大変、どちらが楽というものではないのだ。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(133ページ)

重要なのは、

  • 自分の大変さを競い合うことではなく、【対話】を中心にお互いが抱えているストレスを共有すること。
  • 対話をしてお互いの理解が深まれば、おのずとサポートするようになる。

ということが書かれていました。

自分に関して言うと、「それができれば苦労はない・・・」のですが、解決策があるなら、それに向かって一歩ずつ前進していこう! と思いました。

一番大切な人が一番大変な時期に見てみぬふりをしてはいけないのだ。

引用元:河内瞬(2019)『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』主婦の友社(148ページ)

まとめ:家事育児がつらいのは自分だけじゃない

本記事では、『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件。』のレビューをまとめました。

元サラリーマンの作者×元主婦の奥様という組み合わせは、お互いの大変さを身をもって痛感しているので、自然にギブアンドテイクができる理想的な関係だと思います。

加えて、家事育児をタスクとしてとらえ、時短家電を組み合わせながら最適化を図ることができる作者はシュフスキルが高いと言えるでしょう。

それでもやはり大変! な家事育児。

家事代行、ベビーシッターとそれぞれが仕事になるほどのことをこなしている世の中の主婦たちが、少しでも自分の時間を持ち、家族全員が笑って過ごせるようになれればと思います。

内容は個人の感想になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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